クラウド未経験だけどAWS 認定 クラウドプラクティショナーを受験してみた

経緯

実は4か月と少し前、2020年12月に前職を退職しました。その後どうしようかぼんやりしながらほぼ肩書だけのフリーランスみたいなことをしていました。
そして最近やっぱりクラウド業界に飛び込んでみたい!ということでとりあえずクラウドの先駆者にしてシェア1位のAWSを始めて見ることにしました。
とりあえずその辺にあったチュートリアルを動かしてみるものの、あらかじめ記述されているコードを実行するだけなのでイマイチ実感が沸かない……(入門には良さそう)。 そこで、AWSについての学習、就活の視野を広げる、就活での武器を手に入れるといった理由からまずは認定資格を取得しようと考えました。

AWS 認定 クラウドラクティショナーについて

AWS 認定 クラウドラクティショナー試験は、AWS クラウドの知識とスキルを身に付け、全体的な理解を効果的に説明できる個人が対象です。
(中略)
AWS 認定 クラウドラクティショナーは、アソシエイト認定または専門知識認定を取得するために推奨される任意のステップです。 - AWS 認定 クラウドプラクティショナー - AWS

他の試験を受ける前に、AWSの基礎を知っておきましょうみたいな感じらしいです。
内容についてはクラウドの特徴と利点、AWSの各サービスについての説明、コスト・料金・請求について、アカウントの管理、ドキュメント・サポートなどなど技術的なことからマネジメントや営業まで幅広く、AWSとはなんたるやを知るにはもってこいの資格です。

前提知識

公式サイトによると

  • テクノロジー、マネジメント、販売、購買、ファイナンスの分野で最低6カ月のAWSクラウドの使用経験がある
  • IT サービスのベーシックな知識と、AWS クラウドプラットフォームにおけるそれらのサービスの使用に関する知識がある

とのことです。私はどちらの経験・知識も持ち合わせていませんでしたが、前職で一般的なSI案件の業務を2年間、情シスの業務を2年と8か月従事していました。開発だけでなくサーバ・NASの選定・セットアップ、スイッチのセットアップ、仮想基盤構築、ストレージ・SAN構築などの仮想化も齧っていました。また、結構前ですが、IPA応用情報技術者試験を合格しています。

勉強方法

入門書

まずは以前翔泳社のキャンペーンで安く入手していたAWSクラウドの基本と仕組み - Amazonをさらっと読破しました。

一般的なクラウドコンピューティングの概要、AWSクラウドの基礎知識、概念、テクノロジー、セキュリティ、代表的なサービスなどについて理解できる。付録では、AWSの料金、セミナー・イベントおよびトレーニング、AWS認定、アカウント設定などについて解説。

一般的なクラウドの特徴・利点、AWSクラウドの特徴・主要サービスなどを概要レベルで網羅しています。一方でそれぞれの内容についてはあまり深く掘り下げていないため、これ一冊では試験の勉強をするには不足していることが多いです。入門、きっかけにはよいと思います。
1日2章ずつ、3日に分けて読みました。

公式のe-Learning

公式で公開されているクラウドラクティショナーレベルの知識について学習できるコースを受講しました。 - AWS Cloud Practitioner Essentials (Japanese)(日本語字幕版) - AWS training and certification

基本的には各単元について動画を見て、そのあとテキストを読むといった形式です。動画は3人の講師が交代で英語で講義を行いますが、日本語字幕もあるので安心です。途中ユニークな演出もありなかなか面白いです。ものによってはより詳しく解説しているページへのリンクが張ってあったりします。

自分はとにかく早く受験したかったため、コースの動画およびテキストをひととおり1周するだけにしました。よりしっかり勉強するのであれば、コース内にあるリンク先についても目を通しておいたほうが良いと思います。
コースの最後に認定テストがあり、本番と同じく65問の問題を解きます。この時のスコアは83%でした。
確か4,5日くらいに分けて受講しました。

模擬試験問題

模擬試験問題集(この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問) - Udemy)を購入し、ひとまずクラウドラクティショナーレベルの試験5回分について解きました。こちらは基礎レベルの問題が2回分、あまり出題されない高難易度な応用レベルの問題が3回分、アソシエイトレベルの問題が2回分あり、本番に近い内容が収録されています。

基礎レベルはまぁまぁでしたが応用レベルはぼろぼろでした。また、基礎応用ともに知らないサービス、単語、内容がたくさん出てきてかなりあせりました(おそらく前述のセミナーを隅々までしっかり受講していれば網羅できていたかと思います…)。簡単な解説もあるため、知らなかったものについては解説で知識を得たり、AWS公式サイトで確認しました。不足していた分を補ったあともう一度試験を受け、すべての試験で90%以上のスコアをとれるようになりました。
2日で1周、不足していた内容を勉強しなおしてまた2日で1周で合計2周しました。

受験した感想

合格をいただきました……はずです(正式な結果は後日届くようです)(一応画面ではそう表示されてたはずですが正式な結果が来るまでちょっと不安です)
本番でも「ん?」となる問題が何問かあり、やはり勉強不足を少し感じました。実はあまり試験勉強が得意ではなく、無理のないようにゆっくりさくさくやっていましたが、もう少しじっくり勉強したほうが良かったかな……ってなりました。

一応「AWSクラウドでしょ?知ってる知ってる」みたいなところから成長はできたかな……と感じます。今までは実際に触ってみようにも行き当たりばったり過ぎて結局何もできなかったところがあるので、これから次の段階(おそらくソリューションアーキテクト アソシエイト)に向けて少しずつ実際に触って動かしてみようと思います。