今日のVR機材と近況のお話し

※この記事は苫小牧高専アドベントカレンダー2019 5日目の記事です。

 

前置き

初めましての人は初めまして,そうじゃない人はご無沙汰してます.

 苫小牧高専情報20期卒業のみしゃと申します.「狐先輩」って言えばわかる人にはわかると思います.

 いろいろあってツイッターアカウント分けたりそもそも本アカ浮上しなくなったりしてました.

 

VR

前回に引き続きVRの話です.

tuki9ko.hatenablog.com

今回はVR機材のお話を書こうと思います.

 

さて,前回の記事に書いた HTC VIVE が発売されたのは 2016年ごろ.このころに出回っていたVR機器は第一世代とも呼ばれ,主に私が購入したHTC VIVEOculus Riftの2つが台頭していました.そして去年の2018年には各社からWindows MRが発売されて,比較的安価で手軽にPCVRが楽しめるようになりました.

 

…とここまでは去年とはいえ昔の話でVIVE,Oculus RiftWindows MRは3機とも生産終了してしまいました.VIVEはまだ市場に出回っていますが完全に在庫限りです.では今は何が主流なのか.それぞれ後継機が登場してきました.

 

VIVE Pro(Eye)

HTC VIVE の上位互換機です.実は VIVE 無印と同時期に発売していますが,こちらはまだ生産しているようです.無印との違いは

  • スピーカーが付いてる
  • 着け心地が良い
  • 外部センサの性能が高い
  • 解像度が高い
  • お値段も高い

などなど.そして今年は派生機として VIVE Pro Eye なるものが発売されました.こちらは VIVE Pro に視線追跡が搭載されています.視線を使ったギミックや,アバターの目線がリアルの目線に従って動いたりします.

 

Oculus Rift S

こちらは Oculus Rift の後継機です.Rift 無印との大きな違いはトラッキング方式です.Rift 無印は外部センサの設置が必要なアウトサイドイン方式なのに比べて,Rift S は外部センサ不要なインサイドアウト方式を採用しています.これにより導入難度が大幅に下がりました.Windows MR もインサイドアウトで,コントローラのトラッキング範囲が狭いですが,Rift S はとても広く,普通にプレイしている限りは全く気にならないそうです.

後は解像度が高くなったり,コントローラの形状が変わったりしています.VIVE系と比較して安価で手が出しやすいのは据え置きです.

 

Oculus Quest

今回は面倒くさくて記事で取り上げてませんが,Oculus Go の後継機です.こちらはPCが不要な完全スタンドアロンVR機器です.中でAndroidベースの専用OSが走ってます.

今までのスタンドアロンVR機器は 3DoF(Degree of Freedom, 自由度),X軸,Y軸,Z軸回転,要は頭の向きや傾きのみの検知しかできず,メディア視聴くらいしか用途がありませんでした.それに対し Oculus Quest は 6DoF で,3DoF に加えて X軸,Y軸,Z軸の移動も検知できます.これにより本格的な VR ゲームにも使用できるようになり,人気の PC 向け VR ゲームも数々と移植されました.

価格も PC 向け VR 機器と比較して安価で,PC も不要なので VR 自体に入門するには最適です.

 

Pimax系

Oculus と同様にクラウドファンディングで始まった新出の VR 機器です.一番の特徴は解像度の高さ視野角の広さです.

解像度は 5K または 8K のエディションがあり,他の機器の追随を許しません(VIVE Pro  でも2880x1600).

それに伴って視野角も 200° と非常に広く,圧倒的な没入感があります.没入感を重視するならこいつで間違いないと思います.

ただしこれを PCVR では主流のプラットフォームである Steam VR で使用するためのインターフェースとなるツールが若干不安定(?)なのと,情報量が圧倒的に少ないです.個人的にはエントリとして購入するのはあまりおすすめできません.

 

Valve Index

泣く子も黙る Steam の運営の Valve が自ら開発した VR 機器です.日本では11月に発売したばかりの完全な新参です.

VIVE Pro より勝るスペック,非接触ヘッドホン,VIVE 機器類との互換性などいろいろな特徴があります.中でも一番の特徴は5本指のトラッキングが可能なコントローラです.VIVEはボタンのみ,Oculus でも3本指の部分的なトラッキングに対して,手袋無しで5本指トラッキングです.すごいです.

VIVE Pro 以上のスペックなのに価格が抑えられている&Valve 開発なので Steam VR との相性が抜群ということで最近発売したにも関わらず使用している人は多いです.

 

VRまとめ

雑にまとめました.こんな感じです.

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  • 手軽にPCVR始めたい!みんなと同じがいい! -> HTC VIVE 中古
  • 手軽にPCVR始めたい!新品がいい! -> Oculus Rift S, VIVE 新品
  • 予算はあるので高めのが欲しい! -> Valve Index
  • 没入感が欲しい!問題解決できる! -> Pimax 5K Plus など
  • PCが無い!どこでもVRしたい! -> Oculus Quest

VIVE Pro はないなった

 

のような感じです.今VR業界はめっちゃ熱々です.去年の記事に書いたVRChatもそうですがどんどん新しいVRコンテンツが出てきていて,今度VRMMOとか出るらしいです.社会人の人はそろそろボーナスが出るころですね.自分へのクリスマスプレゼントにいかがでしょうか.学生さんはVRの研究でもして先生に買ってもらいましょう.

 

 

以上がメインコンテンツです.ここからは近況とかチラシの裏に書くようなことを書いていきます.

近況

そもそももう高専生じゃないし,何なら所属してた学科が消滅しかかっていようとしているのにまだこのカレンダー参加していいのだろうかって思いながら書いてます.

 

お仕事の話.退職エントリ転職エントリならぬ配属転換エントリ?

去年度から所謂社内システム部みたいなところに希望して配属されました.理由としては開発が辛い,環境が辛い,残業が辛い,新しいことをしたい,縁の下の力持ちみたいなの面白そう,好きなことできそうなど様々です.多分上司が読むことはないと思うので正直に言いますが,現場の雰囲気,環境,不可抗力などに大分嫌気がさしてたのは事実です.

そして希望が叶って今の部署に配属され,全社を俯瞰できる立場になりました.うーんこれは……あまりここに書くのは不味い...

 

大きく変わったのは直接的な開発を行うことがなくなりました.一部某タブレットアプリ(企業向け)のバックエンドの開発とか,社内業務で使うちょっとしたツールの開発をしてる程度で,設計ゴリゴリ!開発ゴリゴリ!テストゴリゴリ!みたいなのはなくなりました.

その代わりに社内システムやインフラにまつわる様々なことをしています.パスワード忘れ問い合わせとかPCキッティングとか社内向け仮想基盤構築とか…

中でも仮想基盤構築は楽しかったですし,すごく自分の力になりました.細かいことは流石に書けませんが,仮想ホスト2台+ストレージ2台使ってFC-SAN構築とか…最近前述の構成にホスト1台+ストレージ2台をスタックしたL2SWで10GbpsのSAN作ってくっつけたりとかしました.構築直後まだ誰も使ってないからって↓みたいなことして遊んで検証してたり…

 

後は前部署に比べて残業はほぼ無くなりました.開発とは違った忙しさがありますが業務後はもちろん,業務中にも技術調査,検証という名目である程度自分の時間が取れるようになりました.なので業務中に突然 Railsチュートリアルをやり始めたり(最近滞っている),適当なOSSのサーバを立ててこれどうよ?って上司に言ってみたりしてます.

今の部署は少人数で構成されていて,前の部署に比べて上司や先輩ととても良く付き合えている気がします.年齢差の割に技術系,ゲーム,アニメ,スラングなどどれを取ってもまぁまぁ話が通じたりして良く雑談しながら仕事してます(知らないタイトルでもあぁなるほどねみたいなそういう).

 

今は…これも詳しく書けないのですが,直近で変えていかないとなぁみたいな課題を抱えているので,それに体当たりしていっている感じです.相手はお声の大きなお偉いさんなんですが,負けないように部署一同でがんばって立ち向かってます.

 

うん,こんなところでいいでしょうか.後は今年初めに自作PC40万で組んでやばい,道外旅行行きすぎてやばい,Valve Index買ってやばい,車ABS故障でやばいとかいろいろありますが割愛します.興味あれば個別にどうぞ.